ゲーム業界やマイニング界隈にブームが到来し、グラフィックボードの不足が大きな問題となっています。ようやく手に入れた次の瞬間グラフィックボードを酷使している人も多いのではないでしょうか。何も知らずに、フル稼働させると実はグラフィックボードの寿命が縮み、早く壊れてしまうことも。
せっかく手に入れたグラボは極力長持ちさせたいですよね。あらかじめ対策し防ぎましょう。
ということで、今回はグラフィックボードの寿命と、マイニングする上で最適な設定についてお話しします。
マイニングを知らない方はこちらもあわせてご覧ください。
目次
グラフィックボードが壊れる要因
グラフィックボードには寿命がありますが、壊れる一番の要因は熱です。
マイニングでグラフィックボードを使っている方は温度を気にしている方が多いですが、どの部品が熱に弱いか知ってて対策している人はまだまだ多くはないのではないでしょうか。
実は、熱による劣化が早いグラフィックボードの構成部品は、コンデンサと冷却ファンです。
特にコンデンサは、マイニングをするにあたり、電力を放出する役目を果たしているため、報酬を上げるためにも対策は必須です。昔はグラフィックボードのコンデンサが壊れると交換していましたが、最近のコンデンサはスペックが上がり、すぐに壊れることはなくなりました。
そのため、コンデンサは壊れて交換する時代から、寿命を延ばす時代へと変わってきています。
では、グラフィックボード(コンデンサ)の寿命がどれくらいにするのがベストか温度別の寿命を見ていきましょう。
グラフィックボードの寿命
マイニングにおいて、グラフィックボードの寿命をコンデンサの寿命と仮定すると下図のようになります。
こちらはコンデンサーメーカーのニチコンが出した寿命早見表です。これを見るとグラフィックボードの稼働時の温度に対し、どの程度の寿命を見込めるか確認することができます。
例えば、105℃で2000時間保証品であれば、70℃で24時間マイニングしすると3年持つ計算となります。※正確に言うと、普段マイニングする際に計測しているのはGPU付近のセンサのため、コンデンサの温度とは一致しません。
目安として、『コンデンサの温度は、GPUコア温度より5~10度低い』と覚えておくといいでしょう。一方同製品で、60℃で24時間マイニングしても6年持ちます。マイニングの温度を10度下げるだけで単純計算で、寿命は2倍になります。
また、最新のグラフィックボードには、タンタルコンデンサと呼ばれるものがが多く搭載されています。
タンタルコンデンサとは、固体の電解質でアルミ電解コンデンサよりも小型で周波数特性に優れ、寿命が長いという特長があります。タンタルコンデンサを積んだグラフィックボードは、RTX3000番台などがあります。
もちろん過去には、タンタルコンデンサ搭載品でも、定格を超え駆動(オーバークロック)させて発火が起きた事例もあります。そういったリスクを避けるためにも、適切なオーバークロック設定でマイニングを行うことは極めて重要です。
グラフィックボードの寿命を延ばせばそれでいい?
温度を高くするとグラフィックボードの寿命が短くなると聞くと、「じゃあグラフィックボードの温度を下げれば、長持ちするしいいのでは??」そう思う方もいるのではないでしょうか。それは一つ正解です。
ただし、マイニングをするうえで必ず念頭に入れておくべきことは、年々マイニング報酬は減ってきているということです。
グラフィックボードを使ってマイニングする上で収益性の高いコインであるイーサリアムだとEIP1559の調整によりマイニング報酬が1割程度減少しました。さらにマイニングブームは収まらず、マイニングのDifficultyも上昇し続けていることから分配されるマイニング報酬もどんどん減っています。
つまり、重要なことは、マイニング報酬を効率的に得ることを考えなくてはいけません。
効率的にマイニングを行うには、グラフィックボードを最適な設定を施すことが肝となります。逆に設定していない場合は、グラフィックボードの寿命も無駄に縮んでしまいます
ご自身が使用しているグラフィックボードに合わせた最適な設定が載っているので、是非チェックしてみてください。【電気代大幅カット?!温度調整して、マイニング報酬を効率よく手に入れよう】
最後に
いかがでしたでしょうか。今回はグラフィックボードの寿命について解説しました。
温度設定に気を付けないと、自分が想像していたよりマイニング報酬が受け取れていないなんてことも。。
最近では、グラフィックボードの転売も横行しているので、買う際にはグラフィックボードの使用歴もあわせて聞くといいかもしれません。一番安全なのは、保証がついてる新品を購入することです。中古品で安く仕入れたい人は、ハッシュレートがちゃんと出るか確認しながら取引を進めるといいかもしれませんね。
筆者は、マイニング始めたい方やマイニング効率化するための情報について発信しています。最新の情報に興味のある方は是非Twitterをチェックしてみてください。
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それでは。
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