こんにちは!2021年の1年間マイニングをずっとやり続け、2022年も変わらずマイニングしているサイトウシ(@0kcalkeiichi)です。
今回は、2021年のマイナーの状況を振り返りつつ、2022年マイニングするうえでやっておくべき3つのことを紹介したいと思います。
本記事が、2022年からマイニングを開始することを検討されている方や、既にマイニングを始めているが今後どのように立ち回るべきか迷っている方へ、これから投資するべきか考える一つの材料になれば幸いです。
まだ、マイニング自体よく分からないよ!という方は、まずは『マイニングとは何か』という記事から読むことをおすすめします。ざっくりマイニングは知ってるという状態であれば、本記事は初心者向けに書いてますので読み進めてしまって問題ないかと思います。
目次
2021年振り返り
まずは、2021年のマイナーの状況を『利益』と『マイナーの増減』の2つの観点から振り返ろうと思います。
1.利益的な観点
2021年はマイニングをとにかく早く始めた人が利益が取れた。そんな年となりました。
上のツイートのように実は2018年から2020年までは、仮想通貨の価格が上がらず、電気代を差し引くと赤字だったため、2021年の初めは「マイニングはオワコン」と書かれた記事が大量にGoogle上に残っていました。SNSでもマイニングは赤字だからやめとけという人が大多数でニュースにも取り上げられていたほどです。
しかし、実態は2020年12月に仮想通貨の価格が上昇したことで、黒字転換していました。日本は電気代が高いためマイニングに関する情報が盛んに飛び交っている訳ではないので、海外の情報を読み取っていた人が始めていた印象です。
どの機材を選びいつ始めるかによって若干ばらつきはありますが、マイニングはおよそ10か月程で元本回収を見込むことができます。つまり2021年1-3月にマイニングに手を付けることができた方が、すでに初期費用を回収しおわり、マイニングで不労所得ライフを過ごしています。(羨ましい!!)
利益は年初より年末の方が下がっていますが、それでも2021年年末地点で黒字で運用することができました。これは少なくとも2022年6月までは黒字での運用は可能とみています。なぜ6月なのかは後ほど細かく解説します。
具体的にどれだけ黒字運用できるのか実際にマイニングした収支結果を公開していますので、気になる方は下記の記事をご覧ください。
と、マイニングで不労所得が得られるとお伝えしましたが、マイニングは利益が出せる半面最初に一苦労必要です。
気を付けなくてはならないのは、この一苦労に付け込み初心者へ透明性ゼロなマイニング代行などの詐欺プロジェクトへ勧誘されることがあるということです。
実際に黒字の運用ができてるからこそ、そのような甘い誘い文句が言葉巧みに飛んでくるのですが、この一苦労は惜しんではなりません。なぜなら自分でマイニングマシンを組んだり運用するのが何より利益率が良いからです。
私は根っからの機械音痴でしたが、試行錯誤しながら自分でマイニングPCを組んでいました。そんな当時にあったらよかったなという記事を貼っておきますので、これから始めようとしている方は是非参考にしてみてください。
また、2021年はGPUマイニングにおいてはイーサリアムの一択の年でした。1年を通じてマイニング報酬から電気代を差し引いた純利益はイーサリアムが常に1番高かったです。(マイニングの計算に特化したASICだと、ビットコインの方が収益性が高いのかもしれませんが、高額なため個人が手を付けておらず正直情報が不足しています。)
さらに厳密にいうと、2021年後半頃から、マイニングPCのメインパーツであり計算処理を行うグラフィックボードにイーサリアムのハッシュレート制限(TiやLHRモデル)が付いたことで、一部のグラフィックボードではイーサリアムでないコインの方が収益性が良いといった報告も上がっていました。マイニング需要により、グラフィックボードの供給が間に合わなくなり価格が高騰し、単純なゲーム好きの方に回らなくなっていたんですね。
2.マイナーの増減
上記の青線はDifficultyと呼ばれるマイニングの採掘難易度を表しているChartです。Difficultyはハッシュレート(マイナーの数)と因果関係があります。
仮想通貨のブロック生成量は一定にする必要があるため、ハッシュレートが高くなると、ブロック生成量が増えてしまいます。そこでDifficultyを上昇調整することで、ブロック生成スピードを一定間隔を戻す調整をしています。反対にハッシュレートが低くなった場合は、Difficultyを下げブロック生成を早めるように調整しています。
つまり、上のチャートよりDifficultyが上昇しているということは、ハッシュレートが増加していることを表しており、すなわちマイナーは右肩上がりに増えていたと言えます。
最初のチャートを見ると5月に一度大幅にDifficultyが下げていることがわかります。これは中国のマイニング規制によりハッシューレートが落ちたことによるものです。上図は、ビットコインマイニングの各国のハッシュレートシェアです。中国は世界一位のマイニング大国でしたが、データからもわかる通り今ではマイニングが完全にストップしています。
2022年初時点の情報ですが、現在はカナダ、アメリカ、カザフスタン、ロシアがハッシュレートのシェアを伸ばしています。気温が低くマイニングで暖を取ろうとしている国、再生可能エネルギーを使った電力発電がメインである国、そもそも仮想通貨を今後積極的に取り入れていきたいと規制が緩い国などで着々と導入が進んでいます。
2022年からマイニングを始めるリスクは?
2021年はマイニングは好調だったという内容でしたが、ここからは2022年にマイニングを始めるリスクについて話していこうと思っています。ポイントはたったの2つだけですが、ここはマイナーにとって必ず理解しておかなくてはいけない非常に重要な部分です。
1.仮想通貨下落に伴う報酬の下落
これは2021年のマイニングと変わらぬリスクなので、今更言う内容でもないかもしれません。マイニング報酬は仮想通貨で受け取るため、マイニングしたコインの市場価格が下がると、当然日本円換算で価格は下がります。つまりマイニングする通貨の価格が下がると採算が合わなくなる可能性があるということです。
私は、トレーダーでもなければ、クリプトアナリストでもありませんのでこのリスクついては、ご自身の見解を最大限に尊重なさってください。個人的な考えをお伝えしますと、仮想通貨投資を長期で考えプラスに転じるとお考えの方であればマイニングはGoかと思います。逆に短期で利益が欲しい方はトレードの方が良いのではないかと思います。そもそも2022年の仮想通貨はダメだと思うなら、売ってしまいましょうw
2.EIP-4345
仮想通貨の下落リスクは、結局仮想通貨全般に言えることですのでマイニングに特化したリスクでいうとこのEIP-4345が一番のリスクと考えています。EIPはイーサリアムの改善提案のことで、EIP-4345はその改善提案の一つです。
改善提案の内容は2022年6月に『Difficulty Bomb』と呼ばれるマイニングの難易度を強制的に上げるといったものです。つまりこれは、現ETHのPoW(Proof of Work)からPoSの移行に伴い、マイニングができなくなるということです。
過去にもETHのPoS化は何度も発表されては延期してを繰り返しているため、再度延期する可能性はゼロではありませんが、今回はETHの開発者であるTimBeiko氏が上ツイートのように、既にTestnetを出しているため順調に開発が進むと、6月実装に間に合うのではないかと思われます。
2021年、マイニング報酬の利益が一番高かったイーサリアムがマイニングできなくなった場合、他のコインのマイニングをしなくてはいけなくなるため、現行より収益性が落ちる可能性があります。さらに、ETHの全ハッシュレートが現行のPoWコインへハッシュレートが分散すると、当然ETH以外のPoWを採用しているコインのDifficultyが大きく上昇し、マイニングできる報酬が少なくなります。コインの価格が上がらない限りマイニングはワークしなくなります。
この辺りの詳細をもっと知りたい方は、盆栽さんのNoteでがちがちにまとめられていますので、こちらをお読みいただくことをおすすめします。
2022年マイナーに求められること3選
2021年は何も考えず、ひとまずNiceHashやマイニングプールでマイニングしていた方がほとんどでした。BTCやETHの市況が良かったためマイニングしたコインをそのまま寝かしても十分利益が出ていたためそれでもよかったのです。 現在人気のマイニングプールは下記の記事で解説しています。これから始める方は参考にしてみてください。
→『【2022年最新版】おすすめのマイニングプール3選【筆者も愛用】』
しかし、前章で挙げた通り大きなリスクもあるため前年同様では初期投資が回収できるかぎりぎりになるかと思います。それどころか、イーサリアムのマイニング以外できないとその時点でマイニング終了です。
そこで、2022年にマイナーがマイニングで利益を最大化するために今のうちにやっておくべきことを3つまとめてみましたのでどうぞ!
1.プロジェクト単位でPoWコインを幅広く知っておくこと
PoWコイン自体は、イーサリアム以外にも数多く存在します。では、イーサリアムがマイニングできなくなったとしたとき、あなたはマイニングするコインをどのように選びますか?
その時の収益性で選ぶならMinerstatやWhat to mineのリアルタイム報酬を比較してみるといいでしょう。しかし、よく考えてみてください。前述した通りマイニングは長期的に考える必要があります。一時的に収益性が高いコインをマイニングしても価格がついてこない、すなわち持続性のないコインはマイニングした結果ゴミコインと化し、価格が0になる可能性も大いにあり得ます。今の内マイニングできる通貨のプロジェクトの展望はしっかり確認しておくことをおすすめします。
2.イーサリアム以外のPoWコインを試しにマイニングすること
イーサリアムがマイニングできなくなった時に現行マイナーは、PoWを採用している他のコインに乗り換えマイニングし始めます。
イーサリアムはPoWコインの中で巨大なハッシュレートを誇ってますので、このハッシュレートが他の通貨へ分散するとなると、ハッシュレートがあがり、Difficultyが上昇します。つまるところ、早く始めれば早く始めるほど高いマイニング報酬を得られる状況が想定されます。切り替えに乗り遅れないためにも、今のうちから一度マイニングを試しておくべきです。
筆者が注目しているコインとそのマイニング方法は下記の記事で解説してます。気になるコインをピックアップしてご覧ください。
FLUX→【20分でマイニング開始】仮想通貨Fluxとは?マイニング方法を解説
RVN→【20分でマイニング開始!】Ravencoinとは?RVNのマイニング方法を図解
ERGO→【20分で開始!】仮想通貨Ergoとは?マイニングのやり方を解説
SERO→【最新】仮想通貨SEROのマイニング方法
BEAM→【たった20分で開始!】仮想通貨BEAMコインのマイニング方法
好きなコイン(有料)→【Unmineable】マイニングでCardano(ADA)を獲得する方法 ※ADA以外もUSDT等のステーブルコインを含め、約60種類ほどマイニングすることができます。
3.マイニングしたコインを運用し増やすこと
2021年まではマイニングすれば、利益は上がっていたので特に運用を考えなかった方は少なくはないでしょう。しかし、2022年はマイナーも資産運用を考えなくてはなりません。
イーサリアムは圧倒的な地位を築いていたこともあり、今からステーキングするにも始める条件が高い割に利率が約5%と低く設定されています。そのためマイニングしたコインをそのままステーキングに充てる人はいませんでした。一方アルトコインはどうでしょうか。APY10%以上のものは山のようにあります。立ち回り次第で、イーサリアムマイニングしたまま放置しておく以上に簡単でなおかつ手元に残る可能性も十分あると思います。資産を増やす力は今の内からつけておきましょう。
マイニングした通貨を自動で増やす方法は上記のツイートで解説しています。
他にもマイニングしたビットコインやイーサリアムなどをSOLに変換して、歩いて稼ぐSTEPNなどにも投資したりしています。初期投資15万に対し、3週間で50万程になりました。
STEPNについても解説してるので気になる方は下記の記事をどうぞ!
⇒『【完全攻略①】Stepnで仮想通貨を稼ぐやり方 | 靴の選び方が超重要』
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回は、2021年の振り返りと2022年マイニングするうえでやっておくべき3つのことを紹介しました。繰り返しになりますが2022年マイニングするリスクは、とにかくイーサリアムのPoS化です。この動向に注目しつつ、打開できる策を考えるためにとにかく情報を取得していくことが重要です。
筆者(@0kcalkeiichi)はTwitterで日々マイニングに関する情報発信をしていますので、興味のある方は是非確認してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
マイニングをしてみたいと思った方は、是非こちらを参考に始めて見てください。
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